日本の平均寿命は世界で最も高く、ご長寿国家であります。
100歳を超える人も珍しくなく、超高齢社会になってきているのは間違い
ありません。
しかし、最近の研究で認知症の割合も世界でトップだという不名誉な事実が
発表されました。体は健康でも、認知症が進行しているためボケ老人が
多くなってきています。
なぜ日本で認知症が増えてきているのでしょうか?
そもそも今の高齢者たちは戦後復興の何もないところから、苦労して生きてきた
人ばかりなので、バイタリティが強く、根性が今の若者とは比べものにならない
はずです。今のスマホ中毒の若者が高齢者になったときには、日本はどうなって
しまうのか戦々恐々としています。
つまり、昔ながらの根性や頑張りは認知症には関係ないということですね。
先ほどの研究発表では日本人は世界的に見て、悲観的な人が多いということも
言われていました。このネガティブ思考が、認知症の促進に影響を与えた可能性が
あります。先の見えない不安定な社会を悲観して生活していれば、自ずと
脳細胞が萎縮していきます。その結果、認知症が社会問題に発展してきたのです。
歴史に「もし」はありませんが、もしバブルが崩壊せずに、日本経済が
今より好調だったなら、認知症の割合は今より低かった可能性があると思います。
そんな認知症ですが、誰もがボケ老人になると勘違いしていませんか?
実は認知症が予防ができ、進行は遅らせることができることが解っています。
脳細胞の萎縮を阻止するためには、3つの防止策があります。
1.常に新しい刺激を脳に与えること
2.日常的に運動する習慣があること
3.ポジティブ思考をすること
まず1番から見ていきましょう。
脳が萎縮してしまう原因は、日常生活がルーティン化して、頭を使う機会が
減ってしまうことです。自分の生活を思い出してください。新しいことに触れたり、
脳を刺激する機会はありましたか?
テレビやスマホは能動的な情報なので、思考回路は使っていません。
脳を使うということは、自分の知らない知識を自分の意思で、積極的に行うことに
よってはじめて実行されます。読書をしたり、楽器や料理、英会話を習うことで
脳に新しい刺激を与え続けましょう。
次に運動です。
普段運動しない人が大多数だと思いますが、運動することによってストレスが
軽減したり、脳のエネルギーの節約にも一役買っています。運動には痩せる効果は
ないことがわかっていますが、脳の機能を整える最大の功績があり、これに
よって脳はストレスから解放され、正常に機能することができます。
簡単に言えば、パソコンのクリーンナップ機能のようなものです。余分なファイルが
点在していては、CPUに負担がかかりパソコンの寿命を減らしてしまいます。
定期的にクリーンナップすることで、脳でもあるCPUの機能回復に繋がります。
できれば毎日歩く習慣を作りましょう。外に出て大きく手を振りながら、
しっかり体を動かすと気持ちよくなります。凝り固まった体をほぐしてあげることで
脳はリフレッシュし機能が向上していきます。
最後がこの30年のデフレによって、DNAレベルに刻み込まれてしまった
ネガティブ思考です。「何をしてもうまくいかない」「将来真っ暗」このような
考えが染みついてしまっています。朝から晩まで必死に働いても給料は上がらず、
増税により、負担は増していく。これではポジティブに考えましょうと言われても
「おい、待てよ」と思うでしょう。政府にも期待できないので、やはり自分で
何とかするしかありません。
簡単なのは、資産を作ることです。お金はすべてではないと言われるかも
しれませんが、お金に余裕ができることで、心にも余裕ができます。
想像してみてください。もし1億円あれば、必死に働く必要もないため、
仕事にも余裕が出てきます。その余裕から仕事もうまくいき、出世したり、
年収が増える可能性さえあります。生活面でも、節約に躍起になることもなくなる
ので、買い物に行ったり、旅行に出掛けたりと楽しむ余裕が出てきます。
大事なのは余裕を作ることです。生活に余裕ができれば、自然に心にも余裕ができ
ネガティブ思考からポジティブ思考に変わっていきます。
せっかく新NISAも始まったことですし、この機会に資産形成をはじめては
どうでしょうか?
認知症は家族や他人にも多大な迷惑を掛けてしまいます。
なにより自分が惨めになるだけです。死ぬまで自分らしく生きるために、
今からできることを頑張ってみましょう。毎日の小さい積み重ねによって
将来が決まってきます。あなたはどんな未来を望みますか?