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最新脳科学で判明 言語による行動のコントロール法

人間は視覚からの情報が一番ですが、次に重要な情報源が聴覚です。

そして耳から入る情報の中で最も大事なのが、自分自身の発する言葉です。

多くの人が何か考えるとき言葉を使います。頭の中で言語化することで、

自分の考えをまとめ、行動に移すことができます。つまり、言葉によって

脳が動き出すのです。

 

実は言葉を話すことと、体を動かすことは脳の中で密接な関係があります。

少し専門的に言うと、脳の中で「言葉を話す」役割を担っているのが、「ブローカ野」

という部分です。ブローカ野は運動性言語野と呼ばれ、言葉の中でも主に

しゃべることを担当していると考えられてきました。しかし、最近の研究で

しゃべる以外にも体を動かすことにも使われるのがわかってきたのです。

昨日のブログでも書いたミラーニューロンもブローカ野にあります。

他人の動きを受けて自分がどのように体を動かすか、そのシミュレーションが

行われていると考えらています。

 

要するに「しゃべること」と「体を動かすこと」は脳の同じ部分を使っているので、

上手く活用すれば、言葉を行動に変えることができるのです。

 

活用例を出す前に補足として2種類の言語パターンについて説明しておきます。

ひとつが口に出す「外言語」。もうひとつが、頭の中でつぶやく「内言語」です。

外言語は、口に出すと音声になって、自分の耳から再び脳に入ります。

自分の発した言葉が聴覚によってフィードバックされるので、頭の中で

つぶやく内言語よりも、言葉の力が強く働きます。

 

では、テニスを例にとってみていきましょう。

狙ったところにボールを打つ練習をしている場面を想像してみてください。

狙いがはずれたら、狙い通りになるまで練習する方法もありますが、言葉を

使うことでもっと効率的になります。

ボールを打って狙いから外れたら、「〇cm右にずれた!」と目測を口に出します。

すると、次に打ったボールは無意識に修正されて、狙いに近づいてきます。

これはボールを打っている体を修正するのではなく、体に指令を出している

脳を修正する方法です。外言語として口に出すことで、耳からもフィードバックが

使えるので、情報がより鮮明になり、修正もされやすくなります。

慣れてくれば内言語だけでも効果はありますが、外言語の方が効果が高いでしょう。

 

あなたは普段脳内でどんなことをつぶやいていますか?

まさかと思いますが、「面倒くさい」「だるい」「忙しい」「お金がない」などと

ネガティブな言葉をつぶやいていませんか?

 

私たちは無意識に内言語を使って脳に指令を出しています。もしネガティブな

つぶやきばかりなら、それは行動に現れ、よくない方向に人生が進んでいきます。

人生の成功者はネガティブな中からポジティブな要素を見つける天才です。

どんなものにも二面性があり、見方によっては良い解釈ができるものです。

物事の良い面を探すのを習慣化すれば、すぐに行動できるバイタリティー

伴った人間になれます。是非、毎日ポジティブな思考を心がけましょう。