子育てをしていると子供の集中力のなさに愕然とします。
勉強しているなと思ったら、次の瞬間にはスマホを触っている。
それを見て「勉強に集中しなさい」と怒号が飛び交う。
子育てあるあるですよね。
大人でも集中して作業することは難しいので、子供の気持ちもわからなくは
ありません。どうすれば集中力を高められるのか?いつも頭を悩ましています。
しかし、人間をはじめ動物には集中力がありません。
穴掘りや食料探しに何時間も費やす動物見たことがないでしょう?
動物は集中してしまうと他の捕食者に襲われる可能性があるため、
全方向に注意を払います。つまり、注意力散漫がデフォなのです。
だから、大人も子供も集中力がなくても不思議ではありません。
実は人間が集中できるのは、他の動物にはない目的意識があるからなのです。
やることがはっきりしているため、その作業に没頭できます。
人はそれを集中力と呼びます。
子どもに集中力がないのは、自分がなにをしたらいいのかわからないため、
やることに迷ってしまうためです。
英語の勉強していたら、数学もやらないといけないことを思い出し、
英語をやめて数学をチェンジして勉強を始めたら、社会の宿題を思い出し
結局どっちつかずになって終わってしまう。
この最悪の事態を避けるために、まずは自分が何をしないといけないのかを
書き出し、それに優先順位をつけましょう。これだけで集中力が格段に変わります。
やらなければいけないことを書き出すことで、目的が明確になり、
自分の行動に迷いがなくなります。
大学受験でも、有名大学を目指すだけでは漠然としていて、頑張る気になりません。
たとえば、行きたい大学をひとつ選び、その受験には何教科必要なのか?
自分の学力にはなにが足りないのか?どこを強化したらいいのかを分析します。
それを書き出して、一番重要なものから着手していく。
どうしてもやることが多くなると手に回らなくなります。そのため他のことは
一旦置いておいて、順位の順番にやっていくことで迷いを減らします。
やることを小さく細分化して、目標を小さく分けるモジュール化が集中力を
継続するコツです。
昔から言う「努力」や「根性」でなんとかできる時代は終わりました。
今は「できないこと」には必ず原因があり、先人たちが研究した解決策があります。
無駄な頑張りは時間を消費してしまうだけなので、有限の時間を大切にしましょう。