有心の百錬、鋼を成す!

常に自分の成長を目指して!

新しいものへの挑戦 金メダリストは1%の可能性に賭ける

早いものでパリオリンピックが開幕して一週間経ちました。

日本勢の連日のメダルラッシュで、日本国内は盛り上がっていることでしょう。

ダイジェスト番組でスケボーの堀米君が7位からの逆転金メダルについて語って

いるのが印象に残りました。そのインタビューで彼は「ドン底の状態で、

もう後はない。1%の可能性があるなら、それに賭けたい」と言っていました。

実に競技者らしい、強気な発言であり、さすが金メダリストを言うべき、

強靭なメンタルを持っています。

 

普通の人間は確率の高い方を選んでしまうため、平凡な人生を歩むことになります。

難関校を受験するより、ランクを少し落として確率を上げる。レストランに

行ったとき、今まで食べたことのあるメニューを選び冒険は避ける。

新しい人間関係を築くより、慣れ親しんだ人とのみ交流をする。

 

これらは人間の意志が弱かったり、臆病だからではなく、元々備わっている

脳の機能が原因です。脳は極端な変化を嫌うため、常にルーティンの行動を

好みます。これが一番省エネで無駄がないからです。

挑戦して難関校に行くには脳を酷使して、余分なエネルギーを使用し勉強

しなければなりません。脳にとっては苦痛でしかないので、精神に働きかけ

感情に揺さぶりをかけます。その結果、ランクを落とすことになるのです。

 

一部のビジネス書では脳の負担を減らすために、できるだけルーティンでの

行動を支持するものもあります。「シリコンバレーのCEO達は毎日同じ服を

着たりして、なるべく脳の決定回数を減らすように努めています」

「野球界のスーパースターだったイチローは毎朝カレーと決定疲れを

回避して野球のことだけに集中していました」

 

これを真に受けて自分も脳の負担を減らして同じような生活をしようとする

人がいます。ちょっと待ってください!先ほど脳は変化を嫌い成功を諦めても

確率の高い方を選ぶと説明しました。つまり、平凡な我々が

ルーティンの行動ばかりしていると、成功とはかけ離れた平坦な人生になってしまう

ということです。あなたはすでに企業のトップとして何十億、何百億のお金を動かして

いますか?バットを振って数十億稼いでいますか?

疲労の考え方はすでに成功している人が、現状を維持するために考案した

理論です。

 

平凡さに磨きをかけるより、脳に適度な負担をかけることが、一般人には

理想的な脳の使い方です。脳は一見融通が利かず、楽な方へと誘導するだけと

思われていますが、騙されやすい性格でもあります。

常日頃から、新しいメニューを選んだり、帰り道を変えたり、ルーティンから

逸脱した行動をするようになると、脳はそれを当たり前と思い込み、常に

新しい刺激を取り込もうとし始めます。それは脳の性能を向上させ、難問でも

対応できる柔軟性を養います。

 

新しいものに挑戦しましょう。それだけが我々を前に突き動かし、成功を収める

ただひとつの方法です。