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ロシア-ウクライナ戦争 中国の目論み

ロシアがウクライナに進行して二年近く経ちました。まだ戦況は一進一退で

いつ収束に向かうのかは誰もわかりません。欧米諸国が兵器の支援をしていますが、

ロシア本土への攻撃を認可していないため、ウクライナは防戦一方なのも

硬直状態の原因かもしれません。フランスは支援国に先駆けて供与した武器で

ロシア本土の攻撃することに賛成する立場を表明しました。本土攻撃可能に

なれば戦況が大きく変わって、早く終結に向かうかもしれません。

 

欧米諸国が本腰をいれてウクライナに参戦すれば、ロシアは大国と言っても

そこまで持ちこたえることができません。敢えてウクライナ支援のみにして

和解を待つのは、ロシアが弱体化してしまうのを防ぐためです。

最悪の事態はロシア国内の少数民族の独立が相次ぎ、ソ連のように

ロシアが崩壊することです。

それを狙っているのが中国です。

中国の真の目的は旧領土であったアムール川下域を取り戻すことです。

 

昔の領土を示します。

旧中国領

中国は過去に列強諸国によって国土が分割され、植民地化されました。

戦後、それを取り戻そうとイギリスから香港を、ポルトガルからマカオ

返還してもらい、ほとんどの領土が戻りました。しかし、ロシアによって

取られたウラジオストクを中心とする領土が取り戻すことができれば、深い海も

手に入りアメリカに匹敵する超大国になることも可能になります。

 

ロシアが弱体化して中国が少数民族の手助けとして侵攻すれば、ロシアより

厄介な超大国が誕生してしまいます。欧米諸国としても、それだけは阻止しなければ

ならないため、ウクライナへの対応が難しいのです。

ロシアは資源が豊富な国なので、侵攻さえなくなれば、欧米諸国は今まで

通りに貿易を再開することでしょう。しかし、中国がウラジオストク

手中に治め、海洋進出を激化させると、日本海でのパワーバランスが崩れて

地政学的なリスクが高まります。アメリカだけでは抑えるのが難しくなる

可能性さえあります。日本の平和を守るためにはロシアの存在もないがしろ

にはできません。

つまり、多少火種があったとしても、今の均衡を維持することが平和への

近道なのです。

 

一筋縄でいかないのが世界情勢だとしても、やはりすべての人が平和に安心して

暮らしてもらいたいです。一日でも早く戦いが終わることを祈っています。